
瀬戸内海で2番目に大きい島、小豆島をほぼ一周。南側の岬は激坂だらけでしんどかった。
走行距離111.03km。CAAD通算653.4km。合算1605.7km。

宇野港の近くの駐車場に車をとめて、小豆島フェリーに乗船。月曜日だったので仕事の人や豊島からは通学らしき学生も乗り込んできた。

見慣れた島々をちょっと違うフェリーからの視点で眺めながら小豆島を目指した。ちょうど朝日が出たところだった。

ちょっとは寝ればよかったけれど、結局景色を楽しみながら土庄港へ到着。

通勤ラッシュの時間だったのか結構車が多くてそのうえ道が狭くてひやひやしながら時計回りで走ることにして土渕海峡を渡った。世界一狭い海峡だそうだ。

北側の長浜というところにあった墓地。一周してみたら、何箇所かでこういったピラミッド型を見かけた。これはどういった意味があるんだろう。

「道の駅 大坂城残石記念公園」に立ち寄って休憩。中は先日覗いたのでスルー。
北側の道路は島らしく多少のアップダウンはあるけれど割とゆるいので平気。とにかく車が少なくて走りやすい。

灘山の大採石場地帯。距離にして2km以上あるだろうか。こんな風にかなり削られている。小豆島は採石の島なのか。

採石場の前を過ぎるとゆるゆると登り。徐々に景色がよくなって、家島諸島がよく見える。

藤崎から金ヶ崎を臨む。北東端に来た。

いったん下って吉田というところにキャンプ場の案内板があったので行ってみた。海の近くで、芝生がきれいに整備されていてなかなかよさそうだ。

海。湾の内側なのでおだやかだろう。

見学を終えて、また登り。金ヶ崎の付け根の峠を残りこえる。

途中にこんな採石場も。たくさんの小豆島の石が全国で活躍しているのだろう。

さて福田港に下りてきて、ちょっと早いがこの港の前後は何もないので昼食にすることにした。いくつか食堂があったが、どこに入ろうか迷いつつちょっと行き過ぎたあとで戻ってきて入ったのがこの「大衆食堂きはら」。

ちょっと早かったのでお客さんがいなかったが、注文して待っている間におじさんが一人いらっしゃった。メニューを眺めて、日替わり定食がさんまというのでそれにして、それでもメニューをながめて、日替わりの魚が時価というので何か聞いてみたら「げた」とあといくつかあった。「げた」って何だろうと聞いたら「したびらめ」。僕は「れんちょう」と呼んでいたやつだ。それをから揚げで頂くことにして追加した。

昔はよく食べていたので大きい骨だけ残してまわりを全部食べたら食べ方がきれいと褒めていただいた。がわの部分を残す人が多いそうだ。「もったいないですね〜」なんて話した。
あとから入ってきたおじさんともこの辺のことや自転車でやってきたこと、おじさんがバイクで走ること、「げた」が小豆島の名物であることなどなどいろいろ伺った。

気をつけてと送り出して頂いてしばらくアップダウンにひぃひぃ言いながら走っていると「八人石苑路」という看板があった。「大坂城石垣石切丁場跡」の石を切り出した跡がそのまま残っているところらしい。登山道のような遊歩道が続いているのだが、そこに自転車込みで乗り込んだ。

石工の紋を刻んでいたりするらしいがよくわからなかった。だがこうやってくさびを打ち込んで石を割ったような跡は見て取れた。

この石を割ったときに事故があったようだ。大坂城は人の犠牲の上に成り立っているのだなぁ。

アップダウンの多い東岸を走っていくと、遠くかすみの向こうに淡路島と鳴門海峡大橋が見えた。翌週はあそこへ行くのだ。

南風台というところを越えて、親指嶽というとんがった山が見えてくる橘の街を過ぎると、橘峠へ続く激しい登りが待っている。インナーローでがりがり登った。
橘峠から大角鼻灯台を目指すが、その少し先が今回の最高地点だった。結構きびしい。

最高地点を過ぎるとゆるやかになり、大角鼻灯台に到着。

わき道に逸れて海に下りていくとダイヤモンドビーチ。ここでちょっと休憩。

坂手の町へ行くとしょうゆの香りがぷんぷん。小豆島はしょうゆの島でもあるらしい。

昔は栄えていたのだろうか。廃墟が立っていた。そんなのを見送って、田浦半島へ入っていった。

小豆島といえば二十四の瞳、らしい。舞台となったの「岬の分教場」があった。

そのさらに先へ行くと、二十四の瞳映画村。ここは観光客・観光バスがたくさん。これだけの人を見たのは小豆島に来て初めてだった。ともかく中に入ってみた。

土産物屋ばかりなのがちょっと興ざめだけど、雰囲気はあった。一シーンを再現したらしい銅像もあった。

映画村を出て、目の前にある土産物屋でしょうゆソフトを食べた。なかなかうまかった。
スタートしようと自転車に乗ったらパンクしていたので、端っこにとめてチューブ交換した。

苗羽のあたりはしょうゆ工場や「マルキン醤油記念館」があったりして一大醤油パークっていう感じ?ここにもしょうゆソフトの看板があった。

国道436号線に出ると交通量が多くなりちょっと緊張する。しばらく走ったあとで地蔵埼の方へ曲がるとまた静かな道になった。道は広くて快適。

途中にあった双子岩。

地蔵埼へ行くにはここから右へ・・・。急な登りが待っていた。

なんとか乗り越えて下っている途中で地蔵埼灯台。ちょっとフェリーが心配になってきた。

それを過ぎると急な下り。さっきの登りを登っているときに逆まわりだったら楽かなぁなんて思っていたけれど、逆でもしんどそう。

神浦の集落に降りてきてさぁ帰ろうという気分になったが、目の前に壁のような長者鼻の山が聳え立った。なんか随分上のほうに道路が見える。ここでフェリーの時間を確認。最終には十分間に合うだろう・・・。
フェリーの心配は解消したところで、またゆるゆると登り始めた。この写真は富士峠の頂上。

その富士峠から見る先の道。こんなに登ったのかぁ・・・。
それからも小さな岬があるたびにアップダウンが続き、徐々に体力を奪っていく。走る人は小豆島をらくらく一周しちゃうんだろうなぁと思うと情けなくなる。

「道の駅 小豆島ふるさと村」で休憩。テールの点滅ランプを点灯した。

また国道と合流して、きついけどできるだけ車のスピードにあわせるようにしてやっと港到着。もう暗くなった。次回来るときは、前島まで回れるようにがんばろう。
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